オキシトシン

オキシトシンは、視床下部で合成され下垂体から分泌されるホルモンで、ストレスを緩和し幸せな気分をもたらす作用を持つことから「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」などと呼ばれています。

また、抱擁や愛撫などのスキンシップによっても放出されるため「抱擁ホルモン」とも呼ばれます。

 

オキシトシンは、中枢においては神経伝達物質として働きますが、末梢組織で働く場合は、主に平滑筋の収縮作用に関与します。

また、出産時に子宮を収縮させたり、乳腺の筋繊維を収縮させて乳汁分泌を促す働きもします。

 

オキシトシンの受容器は、中枢神経や子宮・乳腺の他、腎臓・心臓・膵臓・胸腺・脂肪組織などでも発現が確認されています。

 

つまり、オキシトシンは、排尿・血圧・栄養吸収・免疫力・代謝にまで影響を与えるホルモンであるということです。

 

では、オキシトシンを放出するにはどうすればよいのか?

 

まずは、スキンシップによってオキシトシンを分泌させることが出来ます。

また、楽しい会話や交流によってもオキシトシンは分泌します。

 

お母さんは赤ちゃんを抱っこしながら、優しい言葉をかけてあげましょう。

親しい友人と楽しく語り合いましょう。

恋人同士で手を繋いだり抱擁するときは、愛の言葉を口にしましょう。

性行時の子宮頸部刺激は大いにオキシトシンを放出させますし、オルガズムにおいては男女ともに大量放出されます。

 

そのほか、マッサージや鍼治療で心地よく触れられることや、ペットを撫でる行為も効果があります。